築100年の古民家のスケルトンリフォームです。
古民家の意匠を損なわないように、これまでの生活を引き継ぎながら、より心地よく住んでいただくことを目指しました。
段差の解消や介助対応のトイレ、洗面、浴室にするバリアフリー化も行いました。
構造:
曳家という手法で建物全体を1mほどジャッキアップして基礎をつくり、柱梁の歪みを矯正しています。元の壁や欄間の部分を利用して構造壁を設け耐震補強を行いました。
屋根、壁、床に断熱材を充填し、断熱性能の高いサッシに入れ替えて、建物全体の保温力をUPさせています。
性能:
冬は、床暖房と補助的な暖房器具により、居間やトイレなどの各部屋の温度差が小さくなり、暖房を消してからも室温を持続させることができているとのことです。
夏は、屋根に設けた塔屋に空気を吸い上げることで、庭からの風が抜けるようにしています。