住宅さくら咲く家  ~榛名山を望む~

 




敷地は高台で町を一望できる場所に位置する。南側には榛名山麓が美しく見え、気持ちの良い風が吹き抜ける場所である。
そこに人が集まり、景色を楽しみながらくつろげる家作りを目指した。

気軽に人を招けるように玄関に土間スペースをとり、キッチンダイニングとは可動式の間仕切りによって仕切るようにした。土間スペースの壁は土壁とし、床は大谷石を使用し、薪ストーブを設え落ち着いた暖かみのある自然な空間とした。

すべての部屋からは、南側に望む榛名山の景色が楽しめるように計画をした。 ダイニングキッチンとリビングの間には中庭を設け、屋外と屋内が断続的につながり、内部と外部があいまいな自然の光と風を感じながら生活の出来る空間とした。
また、ヒバ材で囲まれた浴室は、正面全てが開く窓を開けると露天風呂のようになり風呂に入りながらも、庭に植えた しだれもみじ、風、空の自然を感じることができる。

建物は省エネを考え、冬の太陽の熱による蓄熱、夏の自然の風の抜けと夜間通風による冷蓄熱をデザインした。
大きな開口部を全面に開け放つと南側庭の落葉樹で夏の日差しを和らげた空間と家の中に居ながら外にいるかのような開放的な涼しい空間となる。
和室の地窓には夜間の防犯も考えた格子網戸を設え、涼しい夜風を取り入れることができる。
設備機器の利用も深夜電力を積極的に使用する装置を使い、特に高効率のエコキュートの貯湯タンクを屋内に入れ込むことで、冬の保温性能の向上と共に、タンクから漏れる熱による洗濯物の乾燥を試みた(冬場でも一晩で洗濯物は乾く)。
エネルギーの徹底した利用を考えることで、無駄も無く環境に配慮した住宅作りができる。


雑誌掲載など

2011年9月
SUMAI no SEKKEI <住まいの設計> NOV./DEC.2010
ロケーションバスルーム絶景と木の香りに包まれる癒しの家 としてサクラ咲く家が紹介されました。

2009年
MY HOME+(マイホームプラス)VOL17
関邸 サクラ咲く家 <外を内に取り込む間取り>

2008年
和福美 秋号(ニューハウス出版)
さくら咲く家 <土間のある優しい暮らし>

2007年
2007ぐんまの家設計コンクール 入賞 サクラ咲く家













建築概要

RC造2階建 
敷地面積:987.16㎡(298.62坪)
床面積:249.13㎡(75.36坪)
1階 156.07㎡(47.21坪)
2階 58.56㎡(17.71坪)
構造設計:サダリ構造設計室
工務店:津久井工務店

撮影:平井写真事務所(平井広行)


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